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犬の名前に「やさしい印象」を育てようネームエクササイズという考え方

  • WAG TAIL
  • 2025年12月21日
  • 読了時間: 3分

犬の名前の呼び方は、しつけやトレーニング以前に、犬の気持ちや安心感に深く関わっています。名前を呼ばれるたびにどんな経験をしているかによって、犬はその音に安心を感じたり、少し身構えたりするようになります。このコラムでは、初めて犬を迎えた方にもわかりやすく、犬の名前にいい印象を育てていく「ネームエクササイズ」という考え方をご紹介します。


犬にとって名前はどんな意味を持つのか

犬にとって名前は、自分に向けられた特別な音です。毎日の生活の中で何度も耳にするその音は、少しずつ感情と結びつき、「安心できる合図」にも「緊張の合図」にもなっていきます。

名前を呼ばれたあとに、穏やかな声や嬉しい出来事が続くと、犬は名前を聞くだけで落ち着きやすくなります。反対に、名前のあとに慌てた声や注意が続くことが多いと、「呼ばれると何か起こるかも」と感じるようになることもあります。


名前の使い方で起こりやすいすれ違い

思い通りにいかない行動が出たとき、つい名前を呼んで止めたくなる場面は少なくありません。けれど、犬は「叱られた理由」よりも、「名前のあとにどんな空気が流れたか」を強く覚えています。

その結果、名前を呼んでも反応が鈍くなったり、目をそらしたりすることがありますが、これは性格の問題ではなく、これまでの経験が積み重なった自然な反応です。


ネームエクササイズとは

ネームエクササイズとは、犬の名前と一緒に「いい印象」を重ねていく、日常の中でできるシンプルな関わり方です。特別なトレーニングというよりも、名前を「安心につながる合図」として育てていくイメージに近いものです。

犬が落ち着いているときに、やさしい声で名前を呼び、こちらに意識が向いたら、穏やかな声かけやトリーツなど、犬が心地よいと感じる経験を添えていきます。完璧な反応を求める必要はなく、名前のあとに安心できる流れが続くことを大切にします。


今日からできる名前の使い方

ネームエクササイズは、短い時間や特別な場所を用意しなくても始められます。日常の中で名前を呼ぶ回数の一部を、「いい気持ちの経験」に置き換えていくだけで十分です。

名前は行動を止めるための言葉ではなく、犬とつながるための言葉。そう意識することで、呼びかけに対する反応や表情が、少しずつやわらいでいくことがあります。


名前を大切にすることが関係づくりにつながる

犬の名前の使い方は、叱らないしつけやポジティブトレーニングの土台になる考え方のひとつです。名前に安心と信頼の印象が育っていくことで、トレーニングだけでなく、日々のコミュニケーション全体がスムーズになりやすくなります。

名前を呼ぶたびに、「ここは安心できる場所だよ」という気持ちを、少しずつ伝えていきましょう。その積み重ねが、犬と人が穏やかに暮らしていくための大切な土台になります。

 
 
 

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